ひみつのアッコちゃん
著者 赤塚不二夫
赤塚不二夫の初期の名作で、3度のアニメ化でほとんどの人が知っていると思います。ところがアニメに比べてあまり原作は見る機会がなく、現在も完全単行本化に恵まれていません。最近の文庫化ブームで1巻だけ文庫出版されましたが続巻はありませんでした。 |
昭和55年に大都社から出たもの。全3巻ですが何故か2巻までしか買いませんでした。最近3巻目を探して「まんだらけ」で聞いたら、あまり出ない珍しいものだそうで、あっても高価で手が出ません。 後の復刻版と比べるとよくわかりますが、コマ割を変更してかなりの部分を書き直しているようです。 アニメのような鏡の国の女王様は登場せず、黒メガネのセールスマンのような男から魔法の鏡をもらいます。もらったのも大きな壁掛け鏡で、これでは持ち歩くことは無理でしょう。あとになって追加でコンパクトをもらいますが、元の大きい鏡はどうしたのでしょうか? |
昭和63年の第2回アニメ化にあわせて「なかよし」で新連載された「ひみつのアッコちゃん」です。 赤塚先生もすっかり絵が変わってしまい、少女マンガを描くのは無理があったように思います。それでも少女誌に合わせてかわいらしく描いてあります。 設定もアニメと同じようにママがイラストレーター、パパがニュースキャスターになっています。 なかよしからワイド版で単行本が出ましたが、これはこれでレアになっているようです。 当時は新連載マンガよりオリジナル版の完全復刻を期待していましたが、とうとう実現しませんでした。何故じゃ〜。(^〜^;) |
漫画名作館シリーズで1994年に復刻されたのがこの本です。このシリーズは雑誌や刊行物からそのまま復刻しているので印刷状態が大変悪いです。 この本は1冊の値段が高価で(1600円!)、当時はよほどのマニアしか手を出さなかったようです。また7、8年前の発行にもかかわらず絶版となっていて、発行部数も少ないため、もし店頭で見かけたら迷わずゲットでしょう(爆) 大都社版の最終巻を買い逃したので、最終回が読めると思って購入しましたが、大都社以前の単行本を底本にしてあり、全作品を収録していませんでした。 帯に「呪文は原作ではなんと言っていたでしょう」とクイズが書いてあります。アニメでは 「テクマクマヤコン」の呪文が、原作では変身したいものの名前を逆さまに言うようになっています。例えば「マサメヒオになあれ」といったようにです。 先に紹介した大都社版などはその部分のセリフが「テクマクマヤコン」に変えられています。 |