ジェッターマルス

原作 手塚治虫






テレビランドコミックス 全1巻

まんが いけはらしげと

 この本はマルス本放送時に月刊誌テレビランド連載されたものをまとめたものです。
 発行は昭和52年4月です。「けっさく選@愛と希望の少年ロボット誕生!!」とサブタイトルがついていますが、第2巻は発行されなかったようです。
 著者の池原しげと氏は手塚プロ所属の漫画家で手塚治虫の「ふしぎなメルモ」の代筆や、「魔女っ子メグちゃん」「超人戦隊バラタック」の連載でも知られています。それと出身が富山県というのも奇遇?ですね。



モグベエ談
 アニメの「ジェッターマルス」を見て、かわいかっこいいマルスに本気で恋した私(*^_^*)。学校でも「マルスLove!!」と騒ぎまくっていました(笑)

 そんなある日、親友が「マルスの漫画の単行本があったよ」と教えてくれました。私は大興奮して本屋に急ぎましたが・・・。見つけたこの本は、なんと、信じられないことに手塚先生の絵ではありませんでした。(ノ゜凵K)ノ!!
「いけはらしげと」という知らない人が描いていて、なんだか絵が変!!(>_<)
 さすがの私も一瞬、買うのをためらいましたが、大好きなマルスの関連商品を無視できず、買って帰りました・・・。

 でも、中身を読んで唖然! み、美理がスカートをはいている・・・(@_@;) しかも、マルスが「美理ちゃん」と「ちゃん」付けで呼んでいるぅぅぅ\(◎o◎)/!
 そしてなんと!美理が空を飛んでいるぅ!セーラー服の後ろの三角「▽」部分が縦に伸びて翼のようになるのです!!(ーー;)
 執筆者は美理のファンではないかと思うほど、美人には描かれているのですが・・・。

 ・・・とまぁ、設定では変な点が美理に集中しているのですが、マルスは絵自体が変です。表紙ではブーツの色が青ではなく茶色だし、頭頂部が盛り上がっているし、耳の丸い部分が不自然に大きいし・・・。
 また、山の上博士がなぜか白髪!

 テレビ放送が始まった2月3日から二月半も経った、4月20日の発行なのに、どうしてこうも設定がめちゃくちゃなのでしょう(?_?)

 ちなみに本編の「お話」ですが、5本あるうち最初と最後がテレビの内容とほぼ合っていますが、中間の3本はまったくのオリジナルで、2本目には「手塚博士」という手塚治虫先生のそっくりさんが登場します。






 この「テレビランド」の付録誌にもいけはらしげと氏が描いています。タイトルは「絵夢のひみつの巻」で、見たことのない女の子が登場しますが、内容はアニメ第13話の「ロボット転校生ハニー」そのものです。
 昭和52年6月号の付録で、前記のコミックスには未収録です。他に三山のぼる「まんきんたん」、桜多吾作「怪傑赤ずきんちゃん」も載っています。


今、「復刊ドットコム」でこれらの本の復刊リクエストページがあります。
興味を持たれた方は、よろしくお願いしますm(_ _)m

テレビランド版  復刊リクエスト投票







冒険王ふろく  まんが 岩田廉太郎

 この冒険王の付録のテレビコミック版の作者は岩田廉太郎です。マルスのキャラクターデザインはかわいいのですが、なんとまつ毛が5本あり、アトムのようです。
 お話は、私たちの手元にある2本のうち1本はまったくのオリジナル、1本は第18話「よみがえる古代ロボット」をアレンジしたもののようです。

今、「復刊ドットコム」でこの本の復刊リクエストページがあります。
興味を持たれた方は、よろしくお願いしますm(_ _)m

冒険王版  復刊リクエスト投票








    
テレビマガジン  まんが 七瀬カイ
(情報提供:MARS133様

 これは「テレビマガジン」(講談社)の昭和52年6月号に掲載された回の画像です。
 アニメ版マルス第14話の「宇宙からの吸血鬼」を元にしたお話で、この回はほぼアニメ版に忠実な内容になっているそうです。

 絵柄はけっこう可愛いですね(^∇゚*)。(特に左の4コマ目のマルス)
 MARS133さん、感謝感激ですヾ(@^▽^@)/

 でも、なぜか美理はベレー帽をかぶって長めのスカートをはいています。いけはらしげと氏の絵ではミニスカートだったので、まだアニメに近い印象だったのですが・・・(^_^;)。










中一時代  まんが 平賀サイスケ
(情報提供:MARS133様


 昭和52年当時に「中一j時代」で連載されていたもので、画像は右が1話の途中、左が2話の最初の見開きページです。

 当時、部の後輩から見せてもらったのですが、何せコピーも今のように手軽にできなかった時代。わずかな記憶しか残っておらず、作者の名前もなぜか「後藤」と記憶していました。

 でも今回MARS133様からこの画像をいただき、ちょっと記憶が戻って感謝感激です(T^T)。
 当時「中一時代」を見た印象は、「マルス狂の私が満足できる絵ではないな・・・」でしたが、これを見てみたらそれほど悪くはないですね。でも美理の服の薄い緑と濃い緑の部分が白・黒と極端で、せめてどちらかをトーン張りしてほしかったと思います(^_^;)。

 「中一時代」版の内容はMARS133さんによると、『アニメ版を元にしたエピソードはいっさいナシで、全編オリジナルエピソードで構成された、マルスのコミカライズの中で一番の異色作だと思います。(^^;』とのことです。


 後日談です。

その1
 マルス熱は高校生になっても冷めませんでした。(今でも冷めてはいませんが(笑))
 17歳のころ、2月3日に学校で友人に「ハッピーバースデイ・トゥ・ユー♪」と一緒にマルスをお祝いする歌を歌うことを強要して呆れられたことがあります(爆)。(脱力しながらも歌ってくれた某友人、ありがとう(^_^;))


その2
 同じころ、「母をたずねて三千里」のED「かあさんおはよう」の替え歌を作ってご機嫌で歌っていました。

♪13(才)だった あのころの想いは 今も同じ
 大人になっても 変わらないわ 私の恋人 マルスひとり
 マルス 愛してるわ I love my Mars

 会いたいな 大好きなマルス ブラウン管を越え
 時代の差なんて ひとまたぎ 飛び込みたいのよ マルスの胸に
 マルス 愛してるわ I love my Mars


その3
 19歳の夏休み、東京の大きな書店で手塚先生のサイン会があると聞いて飛んで行きました。

 本を数冊買い、ドキドキしながらダメ元で(皆にはお名前のみのサインだったので)「あのぉ、マルスを描いてくださいませんか?」と伺ってみました。
 先生は「う〜ん、ひとりにそれ(絵を描く)をすると皆にも描かなくちゃいけなくなるからなぁ〜」と笑顔で常識的なお返事をなさいました。
 私は赤くなって、「ええ・・・。わかっているのですが、ただ、私、まだ先生ご自身が描かれたマルスを見たことがないので・・・」と言い訳をしました。
 すると先生は「なるほど」というお顔をしてくださったので私はほっとしました。(非常識なやつ、と思われなくて済んだようなので・・・先生って優しい!(*´▽`*))

 そして、「では高田馬場の手塚プロにいらっしゃい」と言ってくださったのです!!
「えっ!?そこへ行けばマルスを描いてくださるの?」とありがたいお言葉に感激しつつも、当時の私にそこまでの勇気はなく(ずうずうしさはあったはずなのに(^_^;))、結局行動に移せないまま・・・永久にチャンスを失ってしまいました(T_T)。

 しかし、平成元年、銀座三越で開かれた「手塚治虫夢ワールド」で、昭和52年の年賀状に描かれたマルスの絵を拝見することができたのです!!
 とは言え、それはまだキャラクターデザインが固まっていない感じの絵で、なんだか今ひとつでした(~_~;)


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