今月のコミックス

アニメ原作以外のAKI の想い出のコミックスを紹介しています。
どんテン大将
著者 つのだじろう
秋田サンデーコミックス 全1巻
昭和44年

 小学生新聞に連載されていたマンガです。初版は昭和44年ですが、AKI の買ったのは小学生の頃、46年の再版です。全1巻ですが内容が濃くて、当時は何度も読み返しました。

 主人公の北風健吉は工場の事故で父親を亡くし、孤児になってしまいます。家をなくした健吉にどんテン道場のみんなが材料を調達して家を1軒立ててしまうエピソードを読んで、自分の家があればなぁと思ったものでした。ところで北風健吉という名前は今では演歌歌手の芸名としか思えません。
 どんテン精神や野球を通して人の生きる道を説くなど、かなり道徳的な内容ですが、子ども心に素直に受け入れることができました。敵チームとの試合に挑むところで物語が終わりますが、「かっこいい試合の様子より君たちにどんテン精神を送る」という作者のメッセージに妙に納得してしまったAKI でした。

 作者の「つのだじろう」はオカルト漫画で有名になりましたが、以前は色々なジャンルの漫画も描いていました。AKI も他に何作かオカルト以前のコミックスを持っていますが、この作品は内容的にも復刻は難しいのではないでしょうか。
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