ジャングル黒べえ
著者 藤子不二雄




中央公論社 藤子不二雄ランド 全1巻

 二人にとっては懐かしいアニメです。
モグベエは本放送時、カセットテープに録音しました。アニメ作品を録音したのはこれが初めてでした。AKIは主題歌が大杉久美子さんだったので好きでよく見ていました。
モグベエも主題歌が大好きでしたが、イメージが違うので大杉さんだとは気がつかず、だいぶ後になってからそれを知り、愕然としました。

 原作は小学館の学年誌に連載されました。てんとう虫コミックスの「バケルくん」の巻末に数編が収録されましたが、長い間1冊としては単行本化されませんでした。
 この藤子不二雄ランド(以下FFランド)から昭和63年に発行された「ジャングル黒べえ」は作品をまとめた唯一の本です。ただし連載された全作品を収録していないのは残念です。

 この本が現在、超レアになってしまっているのは近年の黒人差別問題で小学館が自粛した際に中央公論社にも出版差し止めを依頼したためです。FFランドは全301冊ですが、その刊行中すでに「ジャングル黒べえ」はカタログから消えてしまいました。また、FFランド自体がすべて絶版で現在では入手困難なこともあり、プレミアがついているようです。

 現在は藤子不二雄A氏のAランドだけは復刊されていますが、F氏の作品は復刊の対象ではなく、たとえ復刊したとしても「ジャングル黒べえ」は復刊できないと思われます。
 もちろんアニメも再放送が難しいと思われます。AKIベエは20年くらい前の再放送の録画テープを持っています。

 この作品がどうして差別なのか、アニメや原作を見てもよくわかりません。黒人をこのように描くのは表現の自由だと思いますし、そもそも漫画とは自由な表現こそが魅力であり命のはずです。その漫画の表現にもクレームをつけ、なんでも差別に結び付けてしまう人間がいるのです。そのためにいろいろな良い作品が日の目を見ないのはおかしいと思います。「ジャングル黒ベエ」を差別だと問題視する人間がいて、それを鵜呑みにする人はぜひ一度この作品を読んでほしいと思います。

 AKIは当時FFランドを毎週買いつづけていました。「ジャングル黒べえ」も当時購入して1回読んだきりそのまま保管していました。FFランド301冊は購入時の状態でAKI ベエ家の日本文学体系の後ろに鎮座しています。
 元々子ども向けの本で、週刊発行だったため読み捨て雑誌の感覚があり、現在は良い状態で残っているものが少ないそうです。
 最近ネットオークションでボロボロの状態の本でも万を越えることに驚いています。


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