魔法の天使 クリィミーマミ

著者 北川ゆうこ 原作/伊藤和典




講談社コミックス キャロル 全2巻
昭和58年/59年発行 初版

 昭和58年に講談社から小学生向けの少女月刊誌が刊行されました。執筆陣は上原きみこ、文月今日子、伊藤かこ、原ちえこなどで、かわいい絵を描いていました。しかし1年くらいであっという間に廃刊になりました。

 このコミックスはアニメ「魔法の天使クリィミーマミ」のコミカライズとして放送と同時に連載開始となり、キャロルの最終号まで1年間連載されました。アニメ放映も1年なのでほぼ同時進行です。当時はキャロルでの看板漫画だったようです。アニメのオープニングでも掲載誌として表記されています。

 小学生4年生でおてんばの森沢優は、ある日ネコに変身した宇宙人、ポジとネガから魔法のステッキをもらいます。このステッキで16歳の美少女に変身。芸能プロダクションの立花にスカウトされて、アイドル歌手としてデビューします。
 優の好きな男の子は年上の俊夫くんですが、マミの大ファンになってしまい、複雑な関係です。おまけに俊夫に変身するところを見られてしまい魔法が使えなくなってしまい・・といったアニメ通りのストーリーです。

 北川ゆうこはフレンド出身の漫画家ですが、短編が多く、これといった作品はないようです。キャラクターは画像のとおり、アニメとはあまり似ていません。
 内容は先述したようにアニメとほぼ同じです。最終ページで登場人物のその後が語られますが、これはアニメの最終話エンディングでも同じでした。
 宇宙人のピノピノが始めに登場せず、いきなり出てきて魔法の約束ごとや期限の話をしたりと、漫画には登場していないアニメの設定が語られるのは、1つの漫画作品としては破綻をきたしています。アニメを知らない読者は面食らうことでしょう。
 ただ、少女マンガとして読むと、けっこう楽しめるんじゃないでしょうか。




-オリジナルビデオ版-
魔法の天使クリィミーマミ
●永遠のワンスモア●

著者 計奈 恵 原作/伊藤和典



講談社コミックス キャロル 全1巻
昭和59年発行 初版


 こちらはクリィミーマミのテレビ放送が終了してから数ヵ月後に発売されたオリジナルビデオ「永遠のワンスモア」、そのコミカライズがこの本です。コミックスキャロルで出版されました。すでに月刊誌は休刊になっており、コミックスの通し番号は10、おそらくキャロルコミックスの最終巻です。
 著者は計奈恵(かずなけい)で、アニメに近い絵です。これは連載されたものではなく、書き下ろしのようです。

 テレビ最終話のファイナルコンサートの2ヵ月後から話は始まります。マミが復帰するという噂が流れ、優の知らないうちにコンサートの準備が進められます。魔法が使えなくなった優がマミに変身できるわけでもなく、そんなときマミのファイナルコンサートで方舟を見たという少女が現れて・・・。再デビューコンサート当日、はたしてマミは現れるのか。


2000.8



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