リボンの騎士  著者 手塚治虫





月刊てづかマガジンれお別冊 全5巻

 モグベエが小さい頃に買ったものです。
昭和46年〜47年の発行で、発行所は今はなき虫プロ商事です。なかよしに連載されたものをまとめています。
 第2巻だけ抜けていて、東京の「まんだらけ」に行くたびに探していました。結局見つからず、最近ネットオークションで入手でき、5冊そろいました。それでも1冊2000円もしました。当時の定価は220円〜250円です。珍しい本だと思います。


モグベエ談

 『リボンの騎士』は、私が初めて自分で買った漫画です。
 あれは、小学校2年生のとき・・・偶然本屋で「別冊れお」の「リボンの騎士・第一巻」を見つけて、何年も前にテレビで見た作品が今売られていることに驚きを感じながら母に買ってもらいました。

 巻頭カラーで字も大きく読みやすく、何より内容が面白かったのでぐいぐい引きこまれてしまいました(^-^)。

 テレビアニメを見たのはまだ幼児期だったので、内容はほとんど覚えていません。ただ、唯一記憶にあるのはサファイアが母親と棺桶塔に入れられたとき、灯りやベッドを欲しいと言ったら看守のガマーにアクセサリーとの交換を要求された、という場面でした。それがそのまんまの形で原作にあったので嬉しく思いました。

 その後も買い続けたかったのですが、あまり本屋に行く習慣がなく、次に行った時すでに2巻はなく、仕方なく3巻を買いました。今にして思えば注文・取り寄せすれば良いだけの話なのですが、7才の子にそんな知識もなく、母もそんな気の効いたことはしてくれませんでした。

 そうして4巻、5巻も自分でレジに持って行って買ったのです。

 全体の感想は「面白い」の一言です。ドキドキはらはらする冒険的なところ、それに加え心理的な葛藤・・・。
 うまく言えませんが(^_^;)

 サファイアは女の子と男の子の心が出たり入ったりしますが、私はその度に身体の構造も変わるのだと勘違いしていて、女の子と男の子の心が両方入ったときはどうなっているのだろう(?_?)と思っていました。・・・本当は身体は女の子のままなんですよね(^◇^;)

 私はフランツよりブラッドの方が好きだったのですが、途中で死んでしまって悲しかったです(;_;) でも、死ぬ間際、フランツは自分の弟だと告白するのですが、この設定は生かされませんでしたね(^_^;)

 女性キャラではヘケートがすごく好きでした。・・・が、彼女も死んでしまって・・・。そのシーンでは泣きました(T_T)

 ふと思うと、初恋もまだで、恋愛をわかっていたとは思えない年齢なのに、サファイアとフランツの恋は理解して読んでいたように思います。不思議ですね・・・。


 思い出と言えば、夏休みに普段丈夫な母が熱を出して寝込み、私はこの本を読みながら途中で額の濡れタオルを替える、というこれまた「看病(?)」という初めての経験をしたことです。


 中二のとき、早朝にアニメの再放送がありました。すごく期待して見たのですが、なんとサファイアの年齢が12才に引き下げられ、フランツも子どもになっていたのでガッカリしました。でもこの時の再放送は早々に打ち切られてしまったようです。

 成人後、やっと通して再放送してくれましたが、オリジナルの話が多く、しかもつまらなくてガッカリしました。唯一面白かったのは例の棺桶塔のシーン!!やはり原作は面白いのだ、と再認識しましたね。
 でもどうして原作通りにやってくれないのでしょう?同じことがジャングル大帝にも言えますが。





れお別冊の巻末ぬりえコーナー

 モグベエが中途半端なぬりえをしています。(^◇^;)
巻末には読者のおたよりコーナーやぬりえコーナーがありました。裏表紙にある虫コミックスの広告も懐かしいものです。







講談社 手塚治虫漫画全集 全3巻

 これはAKIが買ったものです。全集のbSにラインナップされており、第1回配本でした。昭和52年刊行です。
 当時はコミックスが入手困難でなかなか読むことができず、久しぶりに単行本化され、AKIも初めて全編を読むことができました。
 全集の表紙は書き下ろしでなかなか味があるものです。「リボンの騎士」といえば1巻、2巻の構図が有名ですが、「れお別冊」と比べると今風のものになっているのが面白いです。(2巻の表紙はれおの1巻表紙より下手な気がしますが…)





少女クラブ版 リボンの騎士
講談社 手塚治虫漫画全集 全2巻

 「リボンの騎士」は元々、昭和28年から「少女クラブ」という雑誌に連載されたものです。通常に読まれているのは昭和38年から「なかよし」に連載されたリメイク版です。
 大体のストーリーは同じですが、少女クラブ版の方がよりファンタジックです。
手塚治虫全集で初めて単行本としてまとめられました。「少女クラブ版」と副題がついて「なかよし版」と区別されています。現在はどちらも文庫で出ており、読み比べるのも面白いでしょう。
 原作はどちらもフランツ王子がりりしく書かれていますが、アニメはなぜかロックになっていました。喜多道枝さんの声も少年っぽくてあどけない感じで、サファイヤとのロマンスはアニメでは子供っぽいものになってしまいました。チンクはタラちゃん。(≧▽≦)/
 AKIはリアルタイムで見てアニメにはまってしまいました。リボンの騎士が登場のシーンやサファイヤの正体がいつばれるかハラハラドキドキでした。o(^o^)o





少女クラブ八月号ふろく 復刻版

 手塚治虫ファンクラブ・東北が復刻したものです。昭和29年8月号のふろくです。
 単行本収録と読み比べるとほとんど改変はありませんが、終盤は大きく違っています。
単行本ではカットされていますが、ナイロンを追いかけるために馬に変身したサファイアが怪我をして、フランツ王子に見つからないように紅バラに変身するエピソードがあります。
悪魔メフィストに変身の力をさずかるかわりに半年後に女の心を渡すと約束したという設定です。





双子の騎士(原題 リボンの騎士)
講談社 手塚治虫漫画全集 全1巻

 昭和33年から「なかよし」に連載された「リボンの騎士」の続編です。サファイヤとフランツが結婚して生まれた双子の兄妹デージィとビオレッタのお話です。
 この連載のあとに38年から同じ「なかよし」でリメイク版が連載されました。読者は混乱したのではないでしょうか…ってそんなに長く読んでる人はいないか(^◇^;)

 実は「リボンの騎士」にはもうひとつの版があります。テレビアニメ放送にあわせて連載されたもので絵は手塚プロでした。結局途中で終わってしまったと思います。









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