原始少年リュウ

著者 石森章太郎



少年チャンピオンコミックス 全3巻


 「原始少年リュウ」の本放送時に買ったものです。昭和47年〜48年の初版発行です。
 当時の少年チャンピオンコミックスは表紙裏は黄色の紙が貼り付けてあり、中の表紙の間も黄色ページでした。背表紙の巻数表示は白抜きの丸い緑です。定価は250円。

 リュウ三部作と言われるシリーズ中の1作です。アニメではこの「原始少年リュウ」のみがアニメ化されています。リュウ三部作は現代、過去、未来に分かれ、「原始少年リュウ」は過去になります。

 リュウが実は高度な文明を持ったアトランチス人の子で、未開の地へ置き去りにされたという設定ですが、アニメではその設定がばっさりと切られているようです。原作ではジェット機や光線銃まで登場してます。カバーには冒険コミックスと書いてありますが実はSFだったとわかって驚きました。

 第3巻に短編が2編収録されています。ひとつは「原始少年サラン」(爆)。やはり白い肌を持つために「かたわもの(今では禁止用語)」と仲間はずれにされている少年のお話です。うーむ、リュウと同じ設定。
 もうひとつは「おわりからはじまる物語」。最終戦争後のおはなしですが、ここにも先祖がえりしたと思われる原始人たちが登場します。

 アニメは石森チックではなく、劇画調の荒々しい作画が印象に残っています。ヒロインのランが原作の1色刷りではリュウとの肌の違いがわかりませんが、アニメではずいぶん小麦色?でした。そうそう、堀江美都子の歌うエンディングも好きでした。




リュウの道 講談社コミックス 全8巻

 ちなみにこれがリュウ3部作の第1作目です。少年マガジンに連載されたガンガンのSFです。宇宙船フジ1号で地球にただ一人生還したリュウが見たのは恐怖の大魔境と化した地球!はるか未来を舞台にしています。
 このコミックスは表紙カバーにコマ絵を使っていて変わっています。

 最期は難解で読んでいてもよくわからん…(^〜^;)




番長惑星 少年チャンピオンコミックス 全5巻

 そしてこれがリュウ3作目です。「原始少年リュウ」連載終了後3年経って、同じ少年チャンピオンに連載されました。よく教室で雑誌をまわし読みしていたものです。
 コミックスは昭和50年〜51年の初版です。「原始少年リュウ」から2,3年しか経っていないのに定価が340円になっています。当時はオイルショックでコミックスがあっという間に値上がりしたのでした。

 舞台は現代で、番長(この言葉も死語だなぁ)のリュウがパラレルワールドへ迷い込むというお話です。チャンピオンの読者層を意識してか、大変わかりやすくしてあります。UFO、バミューダトライアングル、ネッシー、雪男など、ありとあらゆる謎を詰め込んであり、気軽に読むことが出来ます。



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