紅三四郎

著　九里一平
秋田書店サンデーコミックス　全１巻
昭和４４年

　タツノコプロ原作作品です。アニメ放映の前年、昭和４３年に少年サンデーで九里一平の絵で連載されました。
　父を殺した片目の武道家を捜し求めて三四郎は旅に出ます。旅の先々で異種格闘を繰り広げる三四郎と関わってくるのが、まゆみ、五郎（アニメではケン坊）姉弟。当時人気だったキックボクシングの沢村忠が登場するなど、梶原一騎作品かと思うような展開です。
　秋田書店のサンデーコミックスからアニメ終了後に出版されていまが、すぐに絶版になったようで、部数も少なく貴重なもののようです。画像はＡＫＩ所蔵の初版です。当時の定価は２４０円でした。
　残念ながら連載途中までしか収録されていません。

紅三四郎　完全版
著　九里一平、吉田竜夫
マンガショップ　全１巻
平成１９年

　サンデーコミックスが入手不可能になってから長年の時を経て、とうとう復刻版が出版されました。うれしいことにサンデーコミックス収録以降の連載も収録した完全版です。またアニメ放映にあわせて少年ジャンプに短期連載された九里一平の兄である吉田竜夫版も同時収録されています。
　ちなみにコミックス版はどちらも未完で、三四郎が父のかたきに遭遇して決着をつけるには至っていません。

2008.3

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